招かざる客

尿漏れ

 なんとも気の進まない話ですが、最近のもう一つの悩みは、妻の “尿漏れ” です。

 女性は比較的若い人(50,60代)でも、尿失禁はそれほど珍しくない現象だと聞くことがあります。クシャミをしたり、ひょいと体のどこかに力を入れたりすると、呼びもしない尿が洩れ出る・・・。

 私の妻は幸い、今まで尿失禁問題はありませんでした。しかし加齢のせいか、やはり認知症の進行と関りがあるのか、あるいは今冬の厳寒が影響するのか、ここ1,2ヵ月ほど前から、とつぜん「お漏らし」の訪問をたびたび受けるようになりました。
 まさに招かざる客です。
 
 このお客さんで困るのは、必ずお土産を持ってくることです。下着が濡れてしまうのです。棚に上げて放りっぱなし・・・というわけにいかず、その度に対応処理をしなければなりません。

 しかも当人(訪問を受ける側)が認知症であると、問題はさらに厄介になります。
 まず、お土産の量が比較的少ないと、認知症は貰ったという認識がちゃんとできません。
 そのため失禁していないかどうか、たびたび確認しなければなりません。手を広げるとか、口をあけて舌を覗くとかと違って、場所が場所なので認知症でも当人は嫌がります。それをムリヤリに調べようとするのですから、夫婦といえどイザコザする。心理的な負担はけっこう大きいです。
 逆に失禁量が多い時には、気持ち悪さが自覚できるからでしょう、下着交換に抵抗することはありません。比較的ラクです。

 こんなことにでも自然の現象(水分の重さ)を実感しますね。
 前回触れた新聞の投稿短歌「少しずつ少女になりゆく我が妻の襁褓ムツキの重さ掌にあり」がストレートに胸にひびく訳です。
 
 ともあれ年を重ねると、こういった “招かざる客” が日を追って増えていきます。現実の客は、逆にどんどん減っていきますが・・・。
 それが老年期のリアルです。
 

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