鼻水じゃないけどグズグズする
自分をかえりみて、「まったく情けないなァ~」と思うことは、自慢じゃないけど風邪のときに出る鼻水ほどどある。
とりわけ「これホント、どうしようもないワ!」とため息が出ることが一つある。
「グズグズしていつまでもやらない」ことである。
どこからみてもやった方がいい、いや何をおいてもやるべきだ、と思いながら、そのうち、そのうち・・・と先延ばししてして、結局いつまでもやらない。
そもそも、たいしてヘビーなコトではない。
庭先に前世紀から転がっている1トンの大石を取り除くとか、ときたま出没するヤマタノオロチを退治するとか・・・といったような大ごとではないのだ。
ちょっとその気になれば、大したエネルギーも使わずにできるようなことである。
たとえばわが部屋の本棚に、本ではなく、日頃よく使う日用道具が乱雑に積まれているのだが、それをもう少し使いやすく整理整頓する・・・といったようなことだ。
そんな単純なことが、やろうと思いはじめて数年経っているが、未だにやっていない。
理由は老人のほど単純だ。
今それをしなくても別に大きな実害がないからである。
もしそれをしなかったら、おのれの預金通帳から一日一万円ずつ消えていくとか、腹の肉が一日30gずつ切り取られていく・・・というのであれば、何をおいてもて朝起きて一番にやるだろう。
しかし冷静に考えれば、これは何とオロカなことであろう。はっきり言えば何てバカな生き方か。
ちょっとやる気を出して棚の整理をすれば、それからの日々がどれだけ快適になるかもしれない。棚からモノを取り出すのに、いちいち掻きまわして探さなくて済むのだ。
こういうおろかな怠けグセは若い時はなかったように思う。
何か「これはいい!」と思うことが頭のなかに思い浮かべば、さっさと立ち上がってやったと思う。それが昨今はサッと立ち上がれないのだ。立ち上がるのにひと決心がいる。目の前にヤマタノオロチでも立ち塞がっているように・・・。
要するに老化。
老いて足腰から・・・いや人間そのものからエネルギーが大量に減っている。
すべての生きものは老化を免れられないとしても、こう当てつけのように、鼻先におのれの老いをぶら下げられてはイヤになる。
イヤになろうがなるまいが、それが生きものの現実。
・・・って、生きもの全般に話を広げることはない。
鼻水を垂らしているみたいに情けないのはお前さんだ、って話。
当ブログは週1回の更新(金曜)を原則にしております。いつなんどきすってんコロリンと転んで、あの世へ引っ越しすることになるかもわかりませんけど、ま、それまではね。
仰せの通りでございます。
私の事を言われている様で、恥じ入るばかりです。
「美味い物は先に食え、嫌な仕事は明日に回せ。」などと嘯いて、
怠惰な己を自己弁護しております。