こんなときどうすればいいの?(その2)

数ヵ月前(3/21)に「こんなときどうすればいいの?」と題する話を当欄に書いたが、今回は同じテーマの2本目。
認知症のカミさんには、日頃、できるだけ穏やかに対応するようにしている。
どんなに筋の通らない滅茶苦茶なことを言っても、いろいろと支障をきたす面倒なことをしても、それは病気がやらせているのだからと文句もいわず、怒りも叱りもせずにやり過ごすようにしている。
第一、そんなのにいちいちまともに付き合っていたら、こっちが参ってしまう。共倒れだ。とにかく3秒後にはすべて忘れるのだから、そもそも何を言っても意味はない。
しかし、それでやり過ごせればいいのだが、やり過ごせない場合もある。
先日も、カミさんが通っているデイサービスの冷房が効きすぎていて体の調子を崩して帰ってきた。熱はないのだが気持の悪い咳をする。それもだんだんひどくなった。
で、翌朝、かかりつけ医に診てもらったら、最近悪い風邪や百日咳がはやっていると言って、3種類の薬を処方してくれた。
これを三日ほど服用して、それであまり効き目がなかったら、別の方法を考えましょう。ただ栄養はきちんと摂ってください。栄養不足で免疫力が落ちると、菌への抵抗力が弱まりますから・・・とも付け加えた。
ところがである。カミさんが食事をあまり摂らないのだ。
薬も苦いとか咽喉につかえるとか言って服みたがらないが、何とか説得して服ませるけれど、食事はどうしてもちゃんと摂ってくれない。半分以上残して箸を置いてしまう。
その結果やはり栄養不足で抵抗力が落ちるのか、咳はだんだんひどくなるし、熱も出てきて38度にまで上がった。
それでも食事はちゃんと摂らない。
熱が出て食欲がさらに無くなったらしく、頑として口へ入れようとしない。
強く言えば、まるでゴキブリかムカデでも食べろと強要しているかのように、顔をしかめる。
ストレスは認知症には一番の鬼門で、症状を進行させるというのが定説で、だから納得してもらえるよう筋の通った説得をしようとするのだが、なにしろ数秒後には忘れてしまうから、手の施しようがない。まさにお手上げ。力づくで口をこじ開けて押し込むわけにはいかないし・・・。
道理が通らないということが、いかに大変な状況を生み出すかを、こんな歳になってから思い知らされている。子ども(幼児)を育てた経験がないからねぇ、わしは・・・。
ホントいうと泣きたくなるような思いに駆られるが、こんな時に自分に言い聞かす言葉がある。
「人生はなるようになる」・・・である。
現代日本の知性と言われる養老孟司氏が、終着駅が近くなって、おのれの人生を顧みて行き着いた言葉だという。
今のところわしにとって救いの道はこれ一本。
情けないが、ま、人間、誰でも生きとればそれぞれに何かの問題を抱えて生きているのだから、とにかくわしはわしの現状を受け入れて生きていく以外にない。
あとはもうケセラセラ・・・なるようになるサ・・・だ。
言い換えれば、あしたはあしたの風が吹く。
その時その時の風に吹かれるままに、気楽に生きようと思うのだが・・・・。
当ブログは週1回の更新(金曜)を原則にしております。いつなんどきすってんコロリンと転んで、あの世へ引っ越しすることになるかもわかりませんけど、ま、それまではね。
お疲れ様です。
暑さの所為でしょうか?、私の家内も食が進まず、お粥や茶粥を作ったり、食事代わりにスイカを食べさせたりと、私も苦労しております。
薬の副作用で幻聴・幻視が度々あるのですが、それに夢と尿意が重なると、おねしょを漏らす事が2か月に一度位あります。防水シートを敷いていますのでベッドまでは通りませんが、今朝もシーツ・パジャマを変え風呂に入れと大変でした。
先日は転倒しベランダのガラスを割ってしまいました。幸い怪我はありませんでしたが、体にガラスの破片が降りかかっていましたので、風呂で洗い流し、われたガラスの清掃と、なにかと用事を作って頂いています。
どうもお互い相方には苦労させられますねぇ。
その理由が病気のせいでは相手を責める訳にも行きませんし・・・。
かといって逃げるわけにもいきませんしねぇ。
まあ運命と諦めて、ハラを据えるしかありませんか・・・。