夜眠れない問題の対策(続き)

天邪鬼

 前回、夜眠れなくて、眠ろうとすると却って眠れなくなる・・・というメンド臭いアマノジャクを、なんとか封じ込める対策を考え出したと書いたが、今回はその対策が具体的にどういうものであったかを書いてみる。(前回はこちら
 
 ・・・といっても実は大したことではない。いうなら昔わしが子どもの頃、夜ひとりでトイレに行くのが怖いので寝る前になるべく水を飲まないようにした・・・といったていどのものだ。
 
 わしが深夜に眠れなくなるのは、余計な考えごとをするからである、ということが、自分なりに原因を探求してみた結果として分った。
 だったら、考えごとをしなければよいではないか・・・というのがわしの出した結論である。ネ、アホみたいな「タンキュー結果」でしょ。
 しかしバカにできない、これがけっこう効いたのである。
 ここで「シンプル イズ ベスト」と、鼻をコスリ上げて自慢するほどわしもバカではないが、実際眠れなくなったときにやってみると、3分の2くらいは眠れるようになったのは事実だ。
 
 とはいっても、問題はあった。
 例のアマノジャクがここでもうるさく顔を出してくるのだ。
 考えごとをしないようにしようとすると、却ってちょろちょろスキを狙って出てくる。まったくコイツほど手に負えないイケ好かないやつはいない。
 
 イケ好かなくても出てくるのがアマノジャクなので、とにかく次にこのアマ野郎に対する対策を考えた。
 ここでもシンプル イズ ベスト・・・というか、わしの老いた頭では単純なコトしか浮かんでこなかった。
 意識的に、強引に、ひたすらに、「考えごとをしない!」と考えるのである。
 「人間の頭は同時に一つのことしか考えられない」という。聖徳太子みたいな特別の人間は別にして、一般の人間の頭はそういう構造になっているらしい。それを利用するのである。

 頭で考えるだけではない。念押しのように口でも言う。
 「今は何も考えない!」「考えごとは一切しない!」「思考を一時停止する!」「無思考を断行する!」「頭の中は空っぽ、スッカラカン」というようなことを、真夜中だから声には出さないで、口の中でブツブツ呟くのである。
 最初のうちは他人事めいて白々しい感じがしても、しつこく繰り返していると、ふしぎにだんだんそんな気持になってくる。なじんでくるのだ。

 そうなったら次に「気持が解放される」「リラックスする」「心が安らぐ」と思い、さらに「なにやら眠くなってきたゾ」「眠いワ」と呟くのである。
 途中でまたしても例のアマ御仁がひょいひょい顔を出すときもあるが、努めて無視する。
 そういうことをくり返しているうちに、いつの間にか寝ている。
 
 今のところそういうやり方で、3回に1回くらいは成功している。
 しかしいつまた効き目が薄れて、元に戻ってしまうか判らない。
 そうなったらそうなったで、その時に次の手を考えるしかない。
 
 ま、生きるってのは、元々面倒臭いんだから仕方がない。
 

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