カラスにも生まれ育ちがある?

カラス

 そう度々ではないのだが、今朝もまた、黒ずくめご一行様のお出ましがあった。

 年寄りは早起き・・・と巷で言われてる通りなのでシャクなのだが、わしはだいたい朝4時から5時くらいの間に目が覚める。
 で、東の空が明るんでくると、季節にもよるが、ふつうはまず小鳥の声が耳に入ってくる。
 だが時おり、それを押しのけて割り込んでくる声もある。まるで映画に出てくるその筋のコワイ男たちのようなガラガラ声である。
 そう、お察しのとおり、カラス様ご一行だ。

 カラスがやってくると、それまで鳴いていた小鳥の声はパタリと聞こえなくなる。街に黒服にサングラスの男たちの一団が現れたら、一般の人たちは逃げ出すのとまあ同じパターンだろうな。

 その筋が何か悪事をはたらくときは、多くは1人ではなく数を頼んでやるように、カラスも1羽でやってくることは少ない。たいていは5,6羽、あるいは10羽くらいで現われ、民家の屋根や電信柱のうえに陣取る。そうして人間による危害が及ばない安全を確保してから、近所迷惑もかまわず鳴きさわぐ。ゴミ出し場荒しの、受け持ち担当や段取りの相談でもしているのだろう。

 わしのようにその筋に縁遠い素人にも、彼らが様々な鳴き方をしているのが分かる。カラスは言葉をもっていて、それぞれの鳴き方にはちゃんと意味があるらしい。個体によっては40種類以上の鳴き声を使い分けるとも言われる。

 言語(鳴き声)の多様性だけではない。カラスの頭の良さには定評がある。硬い殻のついた食べモノは車道や鉄道レールの上において潰して食べる。それを実際にやっている光景を、テレビや写真で見たことのある人は少なくないと思う。

 だが最近・・・といってももう数ヶ月まえだが、そいうカラスを超えるカラスが現れた。
 東京の錦糸町駅で、隙きをみて女性客の手からICカードを奪い取り、しかも驚くなかれ、それを券売機のカード差し入れ口に挿入しようとしたカラスがいたという。人間がやるのを見ていて真似して遊んだらしいのだが、それにしてもやることが鳥らしくない。遊びあいてに男ではなく女を狙うなど芸がこまかい。

 その光景を撮影した映像を見たカラス研究のプロ(大学教授)は、このカラスは人間に飼われていたにちがいないと断言した。
 頭のよい鳥だからこそ、野生のカラスは、必要でないかぎり人間には近づかないという。これほど人間を恐れずに馴れ馴れしく近づくのは、人間に飼われていた証拠だそうだ。それもかなり小さいひなの頃から人間環境のなかで育った可能性が高いという。

 ”券売機で遊ぶカラス” のそうした一連の行状をテレビで見ながら、わしの頭のなかでピョンピョン跳びはねていたものがある。カラスではなく、人間について。具体的にいえばわしと女房のことである。

 このブログでもちょくちょく触れているが、わしら夫婦は性格が真逆である。似ているところもあるが、違うところはサッカー場のふたつのゴール位置くらい違う。同じ屋根の下で長年いっしょに暮らしているのに・・・。

 ふだんからさまざまな場面で、同じ人間なのにどうしてこうも違うのかと疑問に感じることが多いので、ICカードと券売機で人間と遊ぶカラスを見て、それを、わが家の近辺にやってくるカラス軍団の行状と比較して、さらにそれに専門家の先生の話をくわえて、改めて思ったのである。
 この歳になってもわしら夫婦の性格が違うのは、DNA的要素もさることながら、生まれ育った環境によるところが大きいにちがいない・・・と。俗諺にも「雀百まで踊り忘れず」というではないか。

 今回書くことは以上。出だしは「黒ずくめのご一行様」などと派手めだったが、最後はその辺にごろごろ転がっている平凡事をぼそぼそ語って終わり・・・というサエない仕儀とあいなった。

 こういうのを俗に「竜頭蛇尾」というが、「龍」など恐れ多い。
 当記事のばあいはさしずめ「鴉頭雀尾」とでもいうべきか。

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カラスにも生まれ育ちがある?” に対して 2 件のコメントがあります

  1. むらさき より:

    我が家の近くには人に向かって「あほう!」「ばか!」と叫ぶカラスがいます!なんでも人間が教えたのだそう。
    どーせ教えるなら「おっ!いい女!」とか「小遣いやる!」とか教えてくれりゃいいのに・・・

    我が夫婦も正反対なんですよ。出かけるときなんざ、夫が私の戸締りの後を確認してます(笑)

    ところで、ボケモン島開島1年ですね♪
    散々 楽しませてもらいましたわ(笑)
    引き続きよろしくお願いしま~っす♪

    1. Hanboke-jiji より:

      そうなんです。島開きして1年が経ちました。
      もっとも途中で息切れしかけて、足元がよろよろし、
      まずい、こりゃコケそうだワ・・・とあたふたしたりもしましたけど、
      歩幅をすこし小さくして、なんとかもっております。
      それというのも、むらさきさん のように続けて読んでくださる
      方がいるからです。そういう人たちのことを思うと、ヨタヨタ
      してた腰が急にピンとなります。ゲンキンなものです。
      むらさきさん のように、続けて読んでくださる方がいるかぎり、
      できるかぎり続けたいと思っております。
      どうぞよろしくお願いいたしま~す。

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