人間からは温水も

 前回(12月9日の記事)、7,8年前にわが家の床下を通っている水道管から漏水して、階下の家の天井や壁に大きなシミを作り、修理を依頼した水道屋とチャンチャンバラバラをした話を書いた。

 今回は、ついこのあいだ、同じような水漏れで階下の住人から電話がかかってきた後の、てん末。
 
 漏水の電話があったのは夜の10時をまわっていたので、翌朝一番に対策を講じることを約束して、電話を切ったが、面倒なことになったと思った。
 7,8年前の漏水時のスッタモンダを思い出したからである。(→ そのときの事情はこちら
 
 熟睡できない一夜をすごし、翌朝早く、知り合いの工務店の主人(Nさん)に電話を入れれ助けを乞うた。
 Nさんはすぐ、仲間の水道屋さん(Kさん)を連れてきてくれた。漏水は一刻を争うトラブルだからである。
 
 NさんとKさんの仕事は速かった。
 まず階下の家を訪れて、天井に出ているシミの大きさや位置を確かめ、それからわが家の水回り設備の位置や状況を点検して、原因は床下の水道管からの漏水ではなく、キッチン下の排水管が詰まってあふれ出た水だと思う・・・と診断した。
 
 その診断はずばり的中した。
 あっけないほど短い時間(30分ほど)で修理は終わった。
 
 水道屋のKさんは体の大きなひとで、ラグビーの日本代表にしたいくらいだが、その大きな図体を狭いキッチン下の空間に押し込んで作業している姿は、大きなクマがキツネの巣穴に頭を突っ込んで反撃にあい、応対しているようだった。
 
 しかし穴から抜け出たKさんは、シャイで謙虚な感じの男性なのである。のみならず、隣の部屋においてある洗濯機の排水ホースが排水口と合わないのを知って、わざわざ部品を自宅まで取りに帰り、洗濯排水が床にこぼれ出ないようにしてくれる・・・という優しさもあった。
 
 わしは前回に書いた、漏水騒ぎのときに修理にきた水道屋のことを思い出さずにおれなかった。
 あのときのあのアコギな男と、今回のKさん。
 同じ水道屋さんでもこんなにも違う。まるでくまのプーさんとイソップのキツネみたいだ。
 
 実をいうとわしは前回の経験から、水道屋という職業にあまりいい印象をもっていなかった。
 だが1回や2回の経験でその職業全体を推しはかるなど、いかにもおそまつな人間のやることだ。
 そうと分かっていながら、うっかりすると無意識のうちについそういう落とし穴にはまってしまう。
 
 人間って賢いのかアホなのか分からんと思うのは、こういうときである。
 ・・・って、一般論にして逃げるな、自分の話だろ。

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