霊長類最強女・吉田沙保里のセクシー度
本記事は前回からの続きだ。
よかったらまず、前回の「テレビに溺れる老人とCMに溺れるテレビ」をざっと読み流してチョーダイ。
国民栄誉賞受賞、“霊長類最強の女子”・・・の吉田沙保里のことは、もちろん知ってるよな。
その彼女を、最近はリング上よりもテレビの画面上でちょくちょく見る。
彼女、テレビCMには以前から出ていた。
前にやっていたのは、何とかという綜合警備保障会社のCMだ。
ウルトラマン風のコスプレや、戦隊服を着た屈強の男らを引き連れて、スペシウム光線を発射しながらバッタバッタとなぎ倒す。勇猛果敢というか、強力無尽というか、アホバカ臭いというか。
ところが最近の吉田沙保里はヘンシーンした。(CM上で)人気男優と結婚して堂々と夫婦を演じている。・・・だけでも意表を突かれるのに、舅・姑もア然・ボー然と目も口もアングリ・・・といった甘い熱いいちゃつきシーンを演じているのだ。テレビの前で見てるじいさんばさんは、抜けた腰をもういちど抜かし直すくらい。
演技だって、以前の警備保障会社のときみたいに、ブスでもいいぜ強ければ・・・といった感じのシロート学芸会レベルじゃない。ちゃんと芝居をしている。
そのうえ彼女、別人のようにきれいになっているのだ。こんな女ならオレも女房にしてみたい、って男も出てくるだろうな・・・と思わせる “オンナの魅力” を放っているのである。
だが、わしも一時期広告業界いたから分かるが、ただきれいに見せるだけならそれほど難しくはない。ヘアとフェイスのメイクアップを念入りにやり、細心に明かりを当て、カメラアングルを工夫すればブスも美人に撮れる。
だがこのCMにおける彼女の美しさは、そんな技巧的なものではない。彼女の人間性から香り立つものだ。おそらく親からしんそこ愛されて育ったのだろう、まっすぐで率直で善良な人柄がにじみ出させる美しさ。
だから、ふつうの女優がやったら尻が笑っちゃうようなベタなラブシーンでも、彼女がやるといやらしくなく、微笑ましい場面にヘンシーンする。
いや微笑ましいだけではない。爽やかなエロティシズムさえ匂い出る。霊長類最強の女のエロティシズム。それにはどんな美人も敵ではない。バッタバッタとなぎ倒すだろう。
・・・とまあ、前回はテレビCMをボロクソに書いたけど、今回は、中にはたまこんなのものある、みたいなことをちょっと書いてみたんだが、なんか詰びが締まらんなァ。
それに前回では、CMの数が多いと文句をいったけど、CMは彼ら(テレビ関係者たち)のめしのタネで、CM入れなきゃ食っていけないことに思いを致せば、こっちの都合ばっかり言ってたんじゃ~な、ってちょっぴり反省もしてる。
やっぱりちょっとなんか締まらんワ。