コバエが飛んでいる
最近、目の前を時おりコバエが飛ぶ。
それもごくごく小さいヤツだ。羽ばたいているはずの翅さえ見えない。
そう、まるで黒ゴマ。黒ゴマがなにを血迷ったか空中に飛び出して、うろちょろ辺りをさまよっているように見える。ひょっとして認知症になって徘徊している?
数ヵ月前にこの地へ引っ越しをしてきてから目にするようになった。
こんな小さなコバエを見るのは初めてだ。だから実をいうと、これがほんとに「コバエ」かどうかも分からない。
で、ネットで調べてみた。わかった。コバエは小さなハエの総称で、なんと世界に何千種類もいるという。日本だけでも何百種類。
こんな小さなコバエを見るのは初めてだ。だから実をいうと、これがほんとに「コバエ」かどうかも分からない。
で、ネットで調べてみた。わかった。コバエは小さなハエの総称で、なんと世界に何千種類もいるという。日本だけでも何百種類。
わが家を徘徊しているこの黒ゴマも、やっぱりコバエの一種なんだろう。
ともあれ時たまでも、コイツに目の前をうろうろされるとうるさい。カミさんにそう言うと、そんなものどこにいるの? とでも言いたげな不審そうな顔をしている。そんなごまのはえ・・・じゃなかった認知症のゴマみたいなハエは見たことはないという。
わしは信じられなかった。まさかコバエにも好き嫌いがあって、アイツは好きだけどコイツは苦手だ・・・というようなえり好みをするのだろうか。
ともあれ時たまでも、コイツに目の前をうろうろされるとうるさい。カミさんにそう言うと、そんなものどこにいるの? とでも言いたげな不審そうな顔をしている。そんなごまのはえ・・・じゃなかった認知症のゴマみたいなハエは見たことはないという。
わしは信じられなかった。まさかコバエにも好き嫌いがあって、アイツは好きだけどコイツは苦手だ・・・というようなえり好みをするのだろうか。
するわけないワな。ましてやわが家のコバエはメスばかりで、同性の女には興味がないのかも・・・なんてことが言いたいわけじゃない。わしだって自分に男の魅力がまだ残っている、と暗に匂わせたいほど図々しくはない。
カミさんは見たことないというが、それからもやはり、わしの目の前には時おり黒ゴマが飛んだ。
たまたまカミさんがそばにいるときにも来たので、声をかけて注意を喚起したが、やはり見えないという。そしてこう言った。
「あんたの目、飛蚊症じゃないの?」
カミさんは見たことないというが、それからもやはり、わしの目の前には時おり黒ゴマが飛んだ。
たまたまカミさんがそばにいるときにも来たので、声をかけて注意を喚起したが、やはり見えないという。そしてこう言った。
「あんたの目、飛蚊症じゃないの?」
飛蚊症(水晶体の老化で目のなかに蚊が飛んでいるように見える老人性視覚障害)は、自慢じゃないがわしはもう20年くらい前から発生している。半ボケとはいえ、蚊とハエをまちがえるほどボケてはいない。そこでわしはカミさんに一矢を報いた。
「現に目の前を飛んでいるコバエが見えないなんて、そっちの目こそ白内障か緑内障じゃないの? いちど眼科で診てもらったら?」
・・・とまあ、老人夫婦のケンカは、さながら蚊とコバエがひょろひょろ飛びながら縄張り争いをしているようなものである。
・・・ということが言いたかった。おわり。
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当ブログは週2回の更新(月曜と金曜)を原則にしております。いつなんどきすってんコロリンと転んで、あの世へ引っ越しすることになるかもわかりませんけど、ま、それまではね。
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