一歩踏み出す勇気
当ブログは一人前に松の内はお休みし、
2021年は1月11日(月曜日)から開始します。
-半ボケじじィー
わしらは去年引っ越しをした。
その際、わしの部屋の一部を、あとで整理するまでの一時的な物置き場にした。積まれているのはすべてわしの物だ。
現在、引っ越しからすでに1年あまりが経っている。
にもかかわらず、その急場しのぎの雑貨の山は、ほとんど姿を変えていない。溜まったホコリの量だけ見れば、永久保存された国宝と見まちがえる。気分よろしくない。
その気分の悪さは、見た目が美しくないこともあるが、じつは精神的な負担感からくるほうが大きい。早く片付けなければ・・・という。
ならさっさと片付けてしまえばいいのに、それがなかなかできない。
いちばんの理由は外側からの強制がないことだ。
3日以内に片付けなければ切腹仰せつける・・・とでも言われたら、いくらわしでも2日で完璧に片付ける。老体に徹夜させても。
できないもう1つの理由は、やはりわしの性格だろう。
自分の居場所がきちんと整理整頓されていなくても、あるいはあちこちにホコリが溜まっても、大して苦にならない性格。
美に対して鈍感な人間である、と言えるかもしれない。・・・というか、カミさんにそう思われているのは間違いない。
彼女はこの点でもわしとは正反対だ。自分のいる所・・・というか彼女の目の及ぶところがきちんと整理整頓されていないと、落ち着かない性格。
だからたまにわしの部屋にご来訪あそばすと、つい目が未片付け状態の雑貨の山へ行き、ケン責がましい光を放つ。
(いつまで、このままにしておくつもり?)
口には出なくても、そう思っているのが、頬っぺたを抓られたみたいにヴィヴィッド伝わる。
わしも口に出さないが、腹の中で言い返す。
(ここはわしの部屋だ。内政干渉はやめてもらいたい。わしだってあんたの部屋が舐めたように整理整頓されていても、ひとことの文句も言わないだろ?)
もっとも本心を言うと、できることならわしも、この雑貨の山は早く片付けたいと思っている。
第一に先に述べた精神的プレッシャーが快くない。わしの嫌いな蛇が、とぐろを巻いてうずくまっているように見えるときがある。
・・・ということもあるが、最近は別の方角からプレッシャーがかかるようになった。
日常ひんぱんに使うものは、さすがに取り出して手近な所においてある。しかし3ヵ月に1回くらいしか使わないモノは、雑貨の山の中から探し出すのがめんどうなので、ついほかのもので代用してすませてしまう。
たが、それもまあ半年くらいが限度だ。1年以上もそういう状況がつづくと、さすがに気になってくる。やっぱり何とかしなきゃ・・・と山が目に入るたびに思う。とぐろを巻く蛇が、龍となって空へ翔け昇ることはないのだから。
だが何ともならない。正しくは何ともしない。
巌流島で決闘やるわけじゃないのだ。肚を決めて一歩踏み出せば、案外簡単に片付いてしまうことなのに。
にもかかわらずなかなか踏み出せない。踏み出さない。
いったい何なんだ、これは?!
・・・などとモッタイつけることはない。
要するにモノグサなだけ。アホか。
当ブログは本年は今日が最後のアップです。
掉尾を飾るには冴えない内容で赤面ですが。
新年は一人前に松の内はお休みし、2021年は
1月11日(月曜日)から開始します。
当ブログは週2回の更新(月曜と金曜)を原則にしております。いつなんどきすってんコロリンと転んで、あの世へ引っ越しすることになるかもわかりませんけど、ま、それまではね。