首が回らない

「首が回らない」
 ・・・と言えば、その前に「借金で・・・」とか「金欠で・・・」なんていうフレーズをくっつけたくなるよね。

 たしかにわしなどその方がしっくりくる。
 が、きょうは文字どおり顎の下、肩の上にある生の首の話。
 ”生首”ったって、わしに血生臭い話ができるわけないから、ビビルこたァないデス。

 自分ではほとんど意識してないけど、人間は日常生活のなかでしょっちゅう首を右や左へ振っている。
 たとえば若いときなら、道を歩いていても、右手に脚のすらりとした美人がいて目が吸い寄せられるかと思えば、左手には襟元から豊かな胸をのぞかせている女がいたりして、ま、忙しい。

 年をとればとったで、歩道の右手には店の前におかれている看板(A型看板)に足をひっかけないようにしなければならないし、左手には工事中の三角コーンが置いてあったりするので、蹴とばさないよう注意しなければならない。つねに首が駆り出されて、右ひだりする。

 若いときは首がどう動こうといちいち意識しなかった。息を吸ったり吐いたりするのと同じだったからネ。
 ところが年をとると、やたら首を動かしていることが気になる。なぜなら、首を回すと多かれ少なかれひっかかりというか、痛みを感じるからだ。必然、首の回り方が浅くなる。

 要するに、首の筋肉が古びてきたっていうことネ。
 水道管が古くなればあちこちで漏水が始まるように、人間だって古くなれば全身あっちやこっちで老衰現象が起きる。
 ただ、首以外の筋肉はガタがきても、少々努力をすれば一時的にそれを隠すことができる。
 しかし首は隠せない。老化があからさまに動きに出る。

 たとえばテレビのワイドショーなどで、高齢の著名人がコメンテーターに呼ばれることがあるよね。
 見ててごらん。その人が右手や左手のひとに話しかけるとき、首だけでなく体ごといっしょに回すから。首の回りが浅いので、隣りの人にきちんと向き合うには、上半身に加勢をたのむ必要があるんだ。

 そのしぐさはいかにも老人臭い。本人が自覚する何倍も老人臭がプンプンする。「私は年で首が回らなくなってます。頭も同様ですので、私の言うことは信用しないでください」と書いた看板を首からぶら下げてるようなものだ。少なくともわしにはそう見える。

 ひとはどうか知らんが、基本的にええカッコしいのわしは、そういう “老人まるだし老人スタイル” をひとに見せることをイサギヨシとしない。
 つねづねそう思っていたので、「首の運動」のやり方を教えるというテレビ番組を新聞のラテ欄でみつけて、赤ペンでチェックをつけた。
 そのなかに「首の回りをよくする運動」というのもあった。

 ①右手を背中(腰のあたり)へ回す。なるべく深く。
 ②左の手で右の肩を下へ押さえる。
 ③そうしておいて、首を左へ回す。できるだけ深く。鼻の頭を左の肩先へ近づけるような気持で・・・。
 ④反対側も同様に行う。

 テレビが教えるこのテのエクササイズは、じっさいにやってみると言うほど効果がないし、面倒くさくなってそのうちやめてしまうが、この首の運動はなんとなく効いてるような気がして、わしは今でも続けている。

 首が回らなくなっくて困ってる人、”老人まるだし老人スタイル” をイサギヨシとしない人は、ま、一度だまされたと思って試してみたらどうだろう?
 ただし、金欠で首の回らない人には効きません。

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