おかしな心理

路線バス

 自分でもわけが分からない。自分で自分を持て余しぎみだ。

 いま住んでるところは、電車を利用するにはJRの最寄り駅までバスに乗らなければならない。乗っている時間はほぼ15分くらいか。
 たいてい混んでいる。座れるときはめったにない。
 
 話は変わるが、わしらは食べものの買い出しに、”外出自粛” を自粛せず毎日出かける。運動を兼ねているからだ。
 コロナにやられて死ぬか、体をなえ衰えさせて死ぬか、どっちか選べと言われてるようなもんだからね、わしらは。
 わしゃ前者を選ぶ、ひとに染さんようにしながら、ひとりひっそりコロナを抱いて死ぬ。相討ち。
 
 ま、そういうわけだから、買い出しには往きも帰りも自分の足を使う。
 なによりも大切なのは足腰だから。
 
 その買い出し歩きの際、バスが通る道と同じ道をいちぶ利用する。すると隣の車道をバスが走っていく。わしらが最寄りのJR駅へ行くときに乗る路線バスだ。
 
 そのバスが最近はいつも空いている。もちろんコロナのせい。
 とりわけ “外出自粛要請” とゴールデンウィークが重なったときは、ガラガラだった。カゼにやられたノドみたい。
 
 客が激減しているのだから、バス会社は運転本数を間引いてもよさそうに思うが、どうもリチギにスケジュール通り運行しているらしい。通常と同じ間隔で生真面目に走ってくる。3分~7分おきくらい。
 
 そのたびになぜかわしは、バスを目で追ってしまう。そして車内にどのくらいの客が乗っているかを確かめたくなる。
 
 ゴールデンウィーク中は1人しか乗ってないときもあった。いや1人も乗っていないときが1度あった。5人も乗っていると、あ、このバスは客が多いねぇ、などとカミさんにささやいた。
 
 なんでそんなことをするのか、自分でもわけが分からない。
 そのバス会社を経営しているのが、親戚縁者というわけではもちろんない。この会社に勤めている懇意な知人がいるわけでもない。
 
 もちろんこうした状態では経営はさぞ大変だろう。しかしだからといって、赤の他人のわしが心配しなきゃならない理由はひとつもない。ましてや、車内の乗客の数をかぞえて確かめる必要などまったくない。理由も皆無。
 
 にもかかわらず、バスが通るたびにそうしてしまう。必要も意味もないのだからやめようと思うのだが、バスが来るとつい目で追ってしまう。
 
 おかしな心理だ。ヘンな行為だ。
 人間って(・・・自分のことだけど)わけが分からんよナ。
 

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おかしな心理” に対して1件のコメントがあります。

  1. むらさき より:

    都会は凄いのね~(~▽~@)♪♪♪
    我が町のバスは日に数便ですよ(´д`|||)
    一本逃したら、二時間待ちなんて、ざらよ(* ̄∇ ̄*)

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