オンライン・ダベリング

オンライン・ダベリング

 ここのところ世界中を掻きまわし、多大な混乱と被害をもたらしたものが2つある。

 トランプとコロナである。
 
 トランプは先ごろなんとか息の根を止められた。
 しかし暴走車は急には停まれない。あとしばらくは周辺にゴタゴタを引き起こすだろう。けど、ま、ジタバタしたところで、来年1月にホワイトハウスを追い出されるまでの命だ。
 それにしても、あの男の住んだあとだから、アノ白い家もソートー汚れただろうナ。あとに入る人は掃除が大変だ。

 しかし他国のことながらほっとする。
 あの国の大統領の問題となれば、太平洋を隔てていても、周辺の国への影響は小さくないからねぇ。
 隣家の大木がユサユサ揺れたら、風しだいで当方の小さな庭にも落ち葉が飛んでくる。ときに折れた枝が混ざっていて怪我をする。
 が、それもまあトランプ暴風が去れば、多少はましな揺れ方になるだろう。
 
 一方、コロナ様は見かけによらず曲者である。なかなか消えない。そもそも目に見えないから始末に悪い。
 実際、結果からみればトランプよりしぶとい。厄介だ。
 第2波3波の波の高さは、大方の予想を超えている。
 東京オリンピックなどすっ飛びそうだ。すでにかなりの金を使ってしまっているのに・・・。こういう金、だれが弁償するるのかねぇ。わしにはちょっとムリだしねぇ。
 
 そんなコロナだが、及ぼした影響の全部がぜんぶ悪いわけじゃない。
 もちろんコロナのせいで商売が立ち行かなくなって苦労している人は多いが、うちはコロナ様に足を向けて寝られません・・・という人も中にはいる。
 
 最近垂れぎみだった頭を、コロナによってムクムクもたげたスーパーやコンビニ業界、ネット通販業やそれらと手を組む物流・配送業界、家庭用ゲーム業界、園芸・ガーデニング業界、細かいところではコンドーム・メーカー・・・などなど。
 
 コロナが変えたのはそういう連中のツキだけではない。
 これまで無自覚にやってきた習慣や、職場での働き方なども、コロリと変わるきっかけをコロナが作った。

 その象徴的なのがハンコ廃止と、いわゆるリモートワークだろう。
 〽 まいにち まいにち ぼくらは まんいんの・・・・電車に揺られて会社に通わなくても、したがって姿を見ただけで吐き気のする上司と顔を合わせなくても、仕事はできる。

 ・・・ということが分かった。
 で、リモートワークを実践する人や会社が、どんどん増えはじめた。
 中には何千人も社員のいる大きな会社が、丸ごと田舎へ引っ越しするケースも出てきた。

 声だけは飛び交っていたが、現実には動かなかった東京一極集中からの脱出が、思いもしなかったところから蠢きはじめたのである。
 
 そういう新しい状況に必須のインフラが、もちろんインターネットである。
 そのネットを使っての、たとえばZoom。
 今までは必要なひとが人知れず使っていたこの手のオンライン・ミーティングのアプリが、突然表通りに出てきて大手を振って歩きはじめた。テレビにも顔を出し、いまや肩で風切る流行児の風情だ。
 
 そこでわしら年寄りも、侮るなかれ、時代に乗り遅れじとよたよたと腰をあげて、尻馬に跳び乗ったのである。いや跳び乗ろうとしたのである。
 
 曰く、オンライン・ダべリング。
 ダベリながら飲むこともあるので、オンライン・ドリンキングでもある。
 及び腰で足をふらつかせながら、鼻をふくらませて世の尻の馬に挑び乗ろうとした老人たちの、なんとケナゲなことよ!
 
 ・・・というわけでいよいよ本題に入る。
 いや、入ろうとして気づいたら、すでに息が上がっている。
 ヤンなるよ、老人は根気が続かなくて。
 本題は次回で話すことにする。  (次回はこちら

 

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当ブログは週2回の更新(月曜と金曜)を原則にしております。いつなんどきすってんコロリンと転んで、あの世へ引っ越しすることになるかもわかりませんけど、ま、それまではね。

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