子ガモとイモの子

 先週の勤労感謝の日(11月23日)を含む三連休は、意外に盛況だった。

 コロナ様第三波が賑やかにお出まし中で、人間は人の集まるところへはできるだけ出るな・・・というお上のお達しが出ていたにもかかわらず、である。
 
 テレビの報道画面を見ると、有名観光地など、まさに “芋の子を洗う” 一歩手前あたりまで人がくり出していた。

 余談だが、”芋の子を洗うよう” という比喩表現を、いまの若い人はちゃんと理解してないのではなかろうか。言わんとしていることは何となく分かるけど・・・という程度だろう。
 
 わしはサト芋が好きだが、このサト芋を食べるには、畑から掘り出したあと泥を落とし、皮を剥かなきゃならない。その作業は一つひとつやってたらけっこう面倒だ。
 大きな木桶の中に水と芋(多くは子芋)を入れて、それを棒で掻きまわせば、1度に多数の芋の泥を落とし、同時に皮も剥ける。効率がよい。

 で、かつてはどこでもそうしたのだが(わしも子供のころよくやらされた)、その桶の中に入れた芋が、狭い所で多数の人が込み合う様子に似ているところから、夏のプールや海岸などの混雑を表現するのに昔はよく使った。
 
 今でもたまに使われてるのを見るが、桶の中で芋を洗ったことなどない若い人には、タダシイ情景を思い浮かべるのは難しいだろう。べつに自慢するわけじゃないけどネ。するほどのことでもないし。・・・ってやっぱりどっか自慢しているかナ、どうでもいいことを・・・。
 
 さて、本題にもどる。コロナ様の第三波が、寒い季節になって予想以上に鼻息が荒い。
 医療や行政のトップが緊張感をあらわにして、三密を避けるように要請している。
 にもかかわらず、わしら国民はどうしてこうもノンキに行動するのだろう。こんな時に人の集まるところ、つまりコロナ菌が仲良くつどっているところに、わざわざ出かけるのだろう。
 
 まず思い浮かぶのは、日本人の「付和雷同」好きだ。
「お隣の○○さん、こんどの連休に “GoTo トラベル” 使って家族連れで××へ行くらしいよ。俺たちもどっかへ行くか」/「サンセイ! 行こう行こう」
 みたいな日本人があっちでもこっちでも出てきて、結果××みたいな有名観光地は “芋洗い状態” になるのにちがいない。
 
 観光に限らず、何においても、日本人は付和雷同するのが好きである。

 むかしから日本は「和の国」、日本人は「和の民」と言われていたし、カミナリ様も夏を中心に身近な存在だから、「和」に「付く」のも「雷」に「同調する」のもお手のものなのかもしれない。いうならニッポンの国民性。
 
 欧米などではときどき不正をやる政府に抗議して、たった1人でもプラカード持って国会の前に立つ人がいる。
 
 そういう報道に触れてエライもんだとは思っても、自分が先に立ってそういうことをやる日本人はいない。
 何しろ「出る杭は打たれる」ってのがこの国の不文律だから。

 それが世のため人のためになることであっても、そのために自分がプラカード掲げて杭になろうという発想を、日本人はまずしない。
 
 第一、わざわざ杭など出さずに、人の後にくっついている方がラクだ。
 その時その場で、どう行動するかいちいち自分の頭で考えなくてもいいんだもん。親ガモのあとにくっついて行く子ガモみたいに、とにかく先に行く人のあとについてけばいいんだから、大ラクチンだ。
 
 ニッポンはなかなかカシコイ国民性を持っている。
 わしもたっぷりはまっとるワ。
 イイ湯だねぇ、なんて目ェ細めて・・・。
 情けないけどネ。
 

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