“女性高齢者も”自慰に励むべきである

ほぼ2ヵ月ほど前(7/25)、当欄で『高齢男性はマスターベーションに励め』と題する話を書いた。
たまたま Youtube で出会った泌尿器科の医師の警告・・・というか主張をいささかの自己憐憫とともに紹介したのだが、航空機事故が一回発生するとそのあと同様の事故がつづくように、また同じような医師の主張に出会った。
ただ前回は、「定期的に自慰行為をするかしないかが、男性の前立腺肥大など高齢男性の健康に影響するという男性医師の話だったが、今回は30年以上にわたって女性の健康を専門としてきた女医が、オナニーは(男性のみならず)女性も含めた高齢者の持続的な健康と寿命を維持するうえで、重要な基盤であるという主張を、“女性医師”がしているところに前回とは別の視点がある。
まあわしがゴチャゴチャ言うよりも、彼女の言葉を直接紹介した方が早いと思うので、次に彼女の話を一部そのまま抜き出して写してみる。
「私は女性の健康を専門とする医師で、30年以上の年数にわたって、高齢の皆さんの人生に年数を加えるだけでなく、その年数に生命力を加えるお手伝いをしてまいりました。何十年もの臨床経験、何千人もの患者さん、そして膨大な研究を通じて、ほとんどの医師が見逃しているパターンを発見致しました。60歳を過ぎてからの最も強力な長寿の予測因子の一つが、血圧の数値でも、コレステロール値でも、体力レベルでもないところにあるともし私が言ったらどうでしょうか。それは高齢者がほとんど話さないこと、恥じや恐れ、誤解から間違ってやめてしまったことの中にあるのです。今日は、80代90代も活力に満ち、自立し、精神的に平穏でいられる鍵をお話しします。最も良いことは、高価な薬も、疲れる運動も、複雑な食事療法も必要ないということです。あなたはすでにこの道具を自分の中に持っているのです。目覚めを待っているだけなのです。」
「これは多くの高齢者が公然と話すことではありません。しかしそれは男性も女性も多くの高齢者で起こっていることなのです。」
「性的なコトは若い人のもので、ある一定の年齢を過ぎたら、私たちは静かに人間性のその部分の扉を閉じなければならないと思っています。それが長い間に内面化し、身体的快楽を求めることが何か不適切で恥ずかしいことであり、もはや不可能なことであるかのように信じてしまいます。しかしそれは可能であるだけでなく、生涯の身体的健康のために必要であることを単に知らないだけなのです。ほとんどの高齢者がそのことに気づいていないのは、この切りはなしが静かに進行しているからで・・・・」
「定期的な(身体的快楽への)刺激がなければ、重要な臓器への血流が減少します。快楽に結び付いた神経経路が萎縮します。ホルモンバランスが悪い方向へ傾きます。少しずつ体は回復力を失います。性的だけでなく、感情的に、精神的に、身体的に・・・。そしてエネルギーが落ち込みます。時間が経つとともに免疫システムが弱くなり、心臓病、認知症、うつ病などの慢性疾患のリスクが静かに高まります。私はこれを何度も直接見てきました。かつて活力に満ちていた男性や女性が、心臓が止まったからでも骨がもろくなったからでもなく、彼らを支えていた生命力そものものが無視されたために、ゆっくりと輝きを失っていく様子を見てきました。身体的快楽、自分自身との、あるいは他者との親密さは、人間の活力の柱の一つだと言っても過言ではありません。」
「定期的な自慰行為を含む身体的快楽を維持することは、単なる贅沢ではなく、持続的な健康と寿命を維持する重要な基盤です。高齢者がパートナーなしでも性的快楽に従事する時、体は驚くべき方法で反応します。脳を若く柔軟で生き生きと保つのです。生物的利益を超えてより深い所で働いているものがあります」
「私が最も心を痛める(高齢者の)誤解の一つは、ある年齢を過ぎると、身体的快楽がもはや重要ではないという考えです。自分はもうそんな年ではないという悲しく諦めた笑顔と共に言う人を、私は数えきれないほど見てきました。もう一つの痛ましい考えは、ひとりで快楽を求めることが恥ずかしいというものです。そのことに背を向けることは、家に住んでいながら電気を点けないことを選ぶようなものです。自慰を含むひとりでする性的活動は、体のシステムに燃料を供給し、ホルモンを促進し、循環を維持し、組織の健康を保ちます。使わないと弱くなる筋肉のように、快楽を担う私たちの部分は、生きて活力を保つために定期的な活性化が必要なのです。最も有害な誤解は、性的な健康がなんらかの形で全体的な健康から分離されているという信念です。それらは深く繋がっており、現代科学がようやく深く理解し始めている方法で絡み合っています。」
・・・だいたい以上が、前述した女医の話している内容である。
以前の男性泌尿器科医の話は、前立腺に貯蔵される精液を定期的に排出しなければ、健康とひいては人生に悪い影響が与えるというもので、前立腺は男にしかない臓器なので、男性に限定する話であった。
しかし今回の女医の話は、男に限らず女性も含めた高齢者全員にかかわる話として述べられている。改めてここに紹介した理由である。
ただ一つ、断わっておくことがある。
今回紹介した話も、たまたま Youtube で出会ったものだ。
昨今 Youtube や TikTok などの動画サイトには、生成AIなどを使った作りものが増えていると言われる。
今回紹介したものも、それがホンモノかニセモノか、見きわめる能力はわしにはない。ナレーションは明らかにコンピューターで作られた人工音声だし、画面に使われている女性の写真も、年齢から推測してもおそらく本人のものではないだろう。しかしそれだけで本文の内容がニセものとの判断はできない。
URLを記しておくので、自分で見て判断してクダサイ。
https://www.youtube.com/watch?v=rMinRPSZod0
当ブログは週1回の更新(金曜)を原則にしております。いつなんどきすってんコロリンと転んで、あの世へ引っ越しすることになるかもわかりませんけど、ま、それまではね。