頭ボケれば、眼もボケる、も一つ下の***もボケる
近ごろ、新聞読むのがじゃま臭い。
新聞の文字がかすんで読みづらいからだ。
とりわけ夕方から夜にかけてひどくなる。
かすむだけでなくチラチラ、チカチカする。若いひとには想像つかんだろうが、時にはゆらゆら揺れて見えたり、見ようによっては踊っているようにも見える。
まあ、若い女が裸で踊ってるなら文句を言わんが、相手が黒一色のあばら骨みたいな文字じゃ、めんどうくさくなるんだ。書かれていることなど、どうでもよくなる。
しかしね。たとえば資質も能力もないのに防衛省のトップにされた女が、責任を追求されてオタオタしまくって辞任に追い込まれたニュースなんぞ、新聞のボヤけた文字で読むとクソだが、テレビ桟敷で見るぶんにはヘタなドラマより面白かった。
とりわけ辞任した後のこの元防衛大臣が、暴力亭主とやっと離婚できたあとのように、晴れ晴れとうれしそうな明るい表情をしてたのが印象的だった。
だが、あれ、あとは野となれ山となれ・・・って顔だったな。あんな人間に日本の安全保障を預けていたのかと思うとゾッとする。
まあ世の中、何が起こるか分からんから面白い、ってとこがある。昔から言うじゃないか、事実は小説より稚なり・・・って。あッ、どっかまちがえたかな。
話がそれた。近ごろ目がボケるって話だった。
でもまあ年をとって頭がボケりゃ、頭の支配下にある眼もボケるのは自然の流れだわな。高級官僚が民間企業に天下れば、財布といっしょに腹が太って、腹肉がゆらゆら上下に揺れるのとおんなじだろう。
・・・にしてもだ、頭や眼だけに留まらず、ずーと下のほうにぶら下がってるモノまでボケてゆらゆらしてるだけ・・・ってのは、男としてやはりセツない。
「お前はもう生きてる意味も必要もないぜ!」
って言われてるみたいだから。
「それでも死ねねぇのが人間のつれぇところよ」ってか。
そう言やあ、90歳超えの作家・佐藤愛子がどっかに書いてたな。
「生きるのもタイヘン、死ぬのもタイヘン」って。