政治家にクリーンは必要か
安倍内閣の支持率は、男と女によって大きな違いがあるという。
どの統計を見ても、女性の支持率は男性に比べておよそ10ポイント以上も低い。
どうして男と女でこうも評価に差がでるのだろう。
整形イケメン山盛りの韓流ドラマの視聴率なら分からんでもない。評価の高低を逆にすればね。
しかし相手はニッポンの内閣であり首相なのだ。彼らのやることなすことは、イチイチわしらの生活に直結しておるのだ。それなのに男と女でこんなにも評価がちがう。なぜなのだろう。まさかイケメン度の差じゃないだろうネ。
・・・と疑問をもった某大手新聞の編集委員が、周辺の女性に訊きまわって調査してみたという。
すると分かった。女性が安倍内閣を支持しないのは、首相や周辺の政治家・官僚たちが誠実ではない、正直さが感じられないから信頼できないという。
わしは、おお、やっぱりそうか・・・とそのコラム記事にうなずくところがあった。というのは少し前、たまたま乗ったバスの後ろの席で、主婦らしいふたりづれの中年女性が同じようなことをさかんに話し合っていたからだ。
実はわしは、安倍政権の初期のころは、安倍さんにわりあい肯定的な評価を与えていた。それまでの首相がクラゲみたいなおっさんばかりで、周辺国からくる外波にただゆらゆらするばっかりだったからだ。わしら国民からすると頼りないことハナハダシかった。その反動で安倍さんは得をしたのかもしれない。少なくとも安倍さんは中国や韓国に対して、それほどうろちょろしなかったからね。
ところが去年あたりから国内問題でおかしくなった。いわずとしれた “もり・かけ問題”。
確かにあれはいけない。誰が見てもウソやカクシゴトがスケ見えだ。うちのカミさんのような一般庶民はもちろん、舌にピアス、鼻につけ鼻毛をして喜んでるようなバカ小娘にだって分かる。
それで安倍さんおよび安倍内閣は女性の信頼をうしない、支持率を下げたわけだ。
しかしね、わしは多少見方がちがう。男はそんなふうに相手にべったり抱きついてモノを見ない。相手との間にもう少し距離をおいて、目を離して見る。
たとえば相手が自分のダンナで、コトが異性がらみのウソやカクシゴトであるなら、もちろんそれは由々しき問題だ。家庭そのものの崩壊へつながりかねないからね。どんな小さなウソでもおろそかにすべきではない。
しかしね、いま問題にしているのは、日本国の首相であり現内閣だよ。
もちろんどんな人間だって、ウソやカクシゴトはよくない。人間としての信頼を失わせるし、陰でボロい儲けをする友人がいたりすれば、政治家としての品位も失わせる。
しかしな。彼らはわが国の舵を握っている連中なんだ。痩せても枯れても世界三位の経済力と1億数千万人の人間を載せて、おかしな奴や乱暴な奴らがうようよしている世界の海を航行しているのだ。その船のブリッジにいて操船している人間たちが彼らなのだ。
たとえば、眼の前に超大型船が現われて力を頼んで強引に突っ込んできたり、横っちょから中型船が陰湿かつ執拗に横槍を入れてきたりするときに問われるのは、聖人君子のような清廉潔白な人柄ではない。的確に状況を把握し、鋭く先を見抜いて、ときには腹黒い権謀術数や駆け引きをも辞さずに相手と渡り合える人間だ。
軽薄な浮気問題を引き起こす凡人亭主を問いつめるときとは、おのずから違うスタンスで対すべきではないか。
安倍首相や今の内閣が、とくべつ優れた操船能力を有しているとはわしも思わんし、そんなことは言っていない。
だが少なくとも、そうした能力と全く無関係なところで政治家のクリーン度のみを問題にしていると、バカを見るのは自分たちだぞ、と言いたい。見かけのカッコ良さや優しさに惹かれて結婚してみたら、実は骨のないマザコン男で、金にも女にもだらしがなく、人生に夢も志もなく、あるのは食欲と性欲ダケ・・・みたいな男に自分の人生を大きく関わらせることになるぞ、と言っている。
・・・なんて大見得切っちゃったけどさ、
「なに言ってんの、あんたがまさにその”ダケ男”よ」
って誰かさんに言われたらどうしよ。
「それ言っちゃあおしまいよ」って逃げるしかないわナ。
時々 半ボケじじいと意見が合うな~~~♪
私も思うんですけど、政治家なので政治がしっかりできればいいんじゃないかってね♪
人は無くて七癖っていうでしょ?
そりゃ、万民に好かれようったって所詮無理な話し。
だけど、世界と渡り合い、国内の諸問題に対応できている方じゃないかと思うわけ。
最近じゃもり・かけ問題にギャーギャー言ってるけど、今の日本はそれどころじゃない(あっ!言い過ぎた!)(汗)
しかし、故田中角栄の言葉に「街頭演説の時の政治家に女が多く集まると、必ず当選する!」ってのがあるけど、それも一理あるような・・・
むらさきさんのおっしゃる通りで~す。
すべてに非の打ち所のない人間なんて、いるわきゃーないもん。
とくに政治家はね。
わしなんか、非の打ち所ばっかりで、どこを打ってもヒットするぞ。