80爺さんがヤンキー少女にいじられた(下)

尿道炎

 尿道炎にかかって町医者に診てもらったら、最近、不衛生な性行為をしなかったかと訊かれ、80を超えた爺さんにソレを訊くか!? とブゼンとしたところまで前回までに書いた。(前回まではこちら→前々回、前回)
 
 不衛生な性行為はおろか、性行為そのものからとうの昔に卒業している身であることを匂わせて、ややフン然と答えると、さすがに医者はそれ以上は追及せず、ベッドにあがって横になるように言った。

 言われるままにスリッパを抜いで診察台にあがり、仰向けになると、医者は衣服の下に手を差し入れて、「フンフン」と言いながら腹のやわらかい部分をあちこちを押さえた。
 さらに胸の上に聴診器をあてて、大きく息を吸ったり吐いたりするように言った。
 
 なつかしい診察方法である。わしが子供の頃はこういうのが普通だった。が、ここ何年もこうした医者に出会ったことがない。
 
 腹や胸はべつに問題はないようだった。聴診器を耳から外しながら、
「では、ズボンとパンツを少し下ろしてください」と言った。

 いいよきたなとわしは思った。実はこのことはあるていど予想していた。
 どんなヤブ医者でも、あるいはいかに現代医学が進歩していても、パソコンだけ見て患部を見たり触ったりせずに診察を終えるとはないだろうと予測していたのだ。少なくともこの病気だけは・・・。
 正解だった。ましてや相手は、今や絶滅危惧種タイプの医者だ。
 
 ともあれ下着を新品にとり替えておいてよかった。
 わしは臆することなくズボンとパンツを下げた。
 モノがモロ見え状態になったが、同性の医者に見られて恥ずかしがるような年でもモノでもない。

 腕がじゃまになって医者の表情は見えなかったが、「ちょっと触りますよ」という声が聞こえた。

 意外にやわらかく温かい手だったし、触り方も乱暴でなかったので不快ではなかった。
 サオの部分とフクロの部分を、両手を使いながらやさしく押したり包んだりした。
「大丈夫、石はないようですね。・・・何かの雑菌が入ったのでしょう」
「雑菌・・・」
「薬を5日分ほど出しておきますので、食後にそれを服んで下さい。薬がなくなるころには治っているでしょう」
 時間にしておよそ15分ほどの診察だった。

 その日の夕食後から薬を服みはじめて、翌日の夕方には症状は半減した。
 そしてその次の日にはほぼ完全に治った。

 わしは思った。一見時代遅れのように見えるが、今やああいう医者こそ現代の名医なのかもしれない・・・と。
 
 それにしても・・・とまた思った
 不衛生もなにも性行為そのものが我が人生から消滅して久しいのに、また、ヤンキー少女と出くわしそうな環境そのもが全くないのに、なぜそうした雑菌が入り込んだのだろう、ここ数十年そのようことはなかったのに・・・と。
 
 しかしまあ英国発のコロナの変異株が、英国とまったく接点のなかった日本人の中から発見されたりするご時世だから、納得のいく因果関係を求めてもムダだろうと納得した。
 
 とにかくこの世は、いつどこで何が起きるか分からないということを、尿道を通って改めて痛感したわけである。
 

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80爺さんがヤンキー少女にいじられた(下)” に対して 2 件のコメントがあります

  1. むらさき より:

    おーおー(;_;)/~~~
    それはそれは大変でございましたね_(^^;)ゞ
    雑菌はいつも、居心地の良い体の中に入ろうとチャンスをうかがっておりますから(;_;)/~~~
    水分をよくとり、ジャンジャンオシッコを出してくださいな(///ω///)♪入ろうとする雑菌をオシッコでトイレに流し出すつもりでね(///ω///)♪

    1. Hanboke-jiji より:

      何ゆえヤンキー・ギャルのごとき雑菌が吾輩のあんなとこに入り
      込んだのか解せなかったのですが、・・・
      そうでしか、雑菌はいつも居心地のいい体の中に入ろうと
      チャンスをうかがっているのですか。
      ・・・ということは、わしのあそこはそこそこに居心地がいいということ?
      そりゃ知りませんでした。世の中、意外なことがあるもんですなァ。

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