認知症と感染病は友だち?

二ヶ月に一回ほどのスケジュールで、NHKで大型スペシャル番組が始まった。
先日(9/6)、その二回目の放送があった。
この番組は、タモリとノーベル賞受賞者の山中伸弥・京大教授、それに女優の吉岡里帆といった変った顔ぶれの司会によって、現代における最先端の科学・医療・宇宙・歴史などを世界中に取材して放送する・・・というコンセプトを謳っている。
九月六日の放送では、テーマが「認知症-克服のカギ」というので、これは見逃せないと早めに夕食をすませ、座り直して見た。なにしろわしの今の生活は、認知症が中心・・・というか、毎日ニンチさんに振り回されて送っているようなものだからだ。
わしは認知症殿の情報については、日頃から耳目に触れるかぎりできるだけ取り込むようにしている。それもあってか、予期したほど新しい話はなかったけれど、それでも初めて聞く話のなかにこんなのがあった。
最近また流行りだしているという新型コロナを始めとして「感染病」にかかると、認知症の病状を速めるというのである。
その理由、詳しい医学的メカニズムも説明されていたが、難しいアチラ語がつぎつぎ出てくるので、わしの老いた頭ではついていくのが難しかった。
しかし、ごくふつうの感染病が認知症の進行を増進させるというのは、聞き捨てにできなかった。カミさんもわしも昨年遅まきのコロナにかかったし、つい数ヵ月前にも百日咳にかかったばかりだ(未だに完全に咳きが抜けていない)。インフルエンザにもよくかかる。
そうでなくてもカミさんの認知症は日々少しずつ進んでいる。なるべくその歩みを遅らせようと努めているけれど、そんな努力などどこ吹く風だ。相手の歩行速度は盤石のように見える。わしらの脚力は日々弱くなるというのに・・・。
ここでもわしの胸に重くのしかかるのは、またしても食事の問題である。
毎食ちゃんとした食事が摂れていないこと・・・だ。
必要な栄養分が摂れていないと、免疫力が低下する。免疫力が弱まると、感染病にかかりやすくなる、と言われている。
今や食事の全責任はわしが担っている(カミさんは今や何も作れない)。
当方の経験不足・力不足のために、彼女の認知症をいっそう進めているのではないか・・・と不安になるのである。いくらガンバッテみたところで、ちゃんと食べてくれる美味しい料理を、急に作れるようになるわけでないし・・・。
まあ、なるようになるワ、と腹をくくる以外にないのだけれど・・・。
当ブログは週1回の更新(金曜)を原則にしております。いつなんどきすってんコロリンと転んで、あの世へ引っ越しすることになるかもわかりませんけど、ま、それまではね。