夫婦乱交も悪くない?
先日(8月26日)テレビで大曲の大花火大会(第91回全国花火競技大会)を見た。
昨今、花火の打ち上げは日本各地で数え切れないくらい催されるが、この大曲の花火大会はいわ “花火師の甲子園” みたいなものだそうだ。全国の狼煙師たちが情熱とプライドをかけて、技術と創造力を競う場だという。世界で最も質の高い花火が打ち上げられる由緒ある花火競技大会らしい。
NHKは毎年この花火大会をLive中継している。
5,6年前までは、わしら夫婦もこの放映を欠かさず見ていた。ひと風呂浴びて、ビール片手に “夏の風物詩” をテレビ桟敷で観賞した。ささやかな夏の一夜の楽しみだった。
ところがいつの間にか見なくなった。毎年、同じような花火の打ち上げがくり返されたからだ。要するに変わり映えしなかった。進歩がなかった。だから飽きてしまい、放送はされても見なくなった。
ところが今年、たまたまテレビをつけたら画面に花火が上がっていた。最初は、「ああ、まだやってるんだ」くらいにしか思わなかったのだが、すぐに画面に引きつけられた。
以前見ていた花火とはどこか違っていた。明らかに新しい魅力があった。かつて見ていた花火にはなかった何かが打ち上げられていた。結局そのまま最後まで見てしまった。
あとで知ったのだが、この変化には外国の花火師たちとの交流が大きく影響しているという。
特に今年の4月に大曲で行われた「国際花火シンポジウム」での議論、そして併催された世界の国際色豊かな花火と日本の技術の粋を集めた花火の共演(競演)が、日本の花火師たちに大きな刺激を与えたという。
ビジネスの世界でも昨今、異業種間の飲み会と称する勉強会や研究会が年々増えているらしい。
これも同じ事情だろう。ウラもオモテも知りつくしいるいつもの顔ぶれでは、新しい発想も発見も生まれないからだ。つまりマンネリやルーティーンの中には進歩がない。
その意味では、夫婦で参加する”乱交パーティ”もしくは”夫婦スワッピング”も、まんざら悪くはないのではなかろうか。
いつもとは違う相手から与えられる新しい刺激によって、夫婦間、ひいて家庭の円満に大いに資するのではないだろうか。
今ごろになって気づいてもちょいと遅いんだけどね、わしらには。