結局、生き物は・・・

アオガラ

 NHKに『ダーウィンが来た』という動物番組があって、よく見る。
 先日のこの番組でこんな放送をしていた。

 シジュウカラの仲間にアオガラという小鳥がいる。
 黄色と青と白の可愛らしい小鳥だが、この鳥はつがい(夫婦)でいっしょに子育てをしている最中でも、メスがちょくちょく他のオスのところへ行って浮気をする・・・という。(冒頭の画像参照)

 だからオスは時に他のオスの子供を、自分の子供と思って育てることになるらしい。
 もっともそのオスだって、他のメスとひそかに浮気するというから、どっちもどっちだけどネ・・・。

 アオガラだけではなく、同様の行動をする鳥たちは他にもけっこう多いという。
 オスはそれだけ、自分の遺伝子を持った子孫を増やすことができるわけで、その行為は解るけれど、メスは浮気をしたからといって産む卵の数が増えるわけではないので、浮気をする理由はよくわからないという。
 わずかに考えられるのは、パートナーのオスが事故などで急にいなくなった時のための、備えになるということくらいらしい。

 知能レベルや生活様式が人間と大きくちがっていても、こういう本能に近い部分での行動は、人間と大してちがわないところが面白い。

 人間の場合は、生活(セックスも含めて)がマンネリになって刺激が欲しくなったとか、相手の性格とウマが合わないとか、悪い飲酒癖があったり暴力的だったりとかいった、パートナーに気に入らないところがあってほかの異性に近づくことがある。
 それと同じようなことが、人間以外の動物にもあるのではないか・・・という気がわしはする。
 
 逆にアオガラと同じように、人間の夫婦も妻がひそかに浮気をして、他の男の子供を夫の子供として産み育てている場合だって、なきにしもあらずだろう。実際そういう話を耳にしたことは一度ならずある。
 
 ま、同じ生き物だから同じようなことをするってだけのことで、どうって話じゃない。
 結局、生き物は生まれて生きて死ぬ。
 その間に、それぞれに与えられた宿命に従って、なるようになる。
 それだけのことだ。
 何のためにだか解らんけどネ・・・。
 
 ・・・ってのが、88年生きてきたわしの結論。
 

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結局、生き物は・・・” に対して 2 件のコメントがあります

  1. 色呆け爺 より:

    「オスはそれだけ、自分の遺伝子を持った子孫を増やすことができるわけで、その行為は解るけれど、メスは浮気をしたからといって産む卵の数が増えるわけではないので、浮気をする理由はよくわからないという。」
    小鳥のメスが浮気するのは、少しでも良い遺伝子を持つオスの卵を産みたい為だそうです。人間には分かりませんが、姿・形・色合い・鳴き声・等で良い遺伝子、病に強い遺伝子がメスにはわかるのでしょう。良い遺伝子の伴侶を持ったメスは浮気はしないそうで、遺伝子の良いオスは浮気のし放題だそうです。(竹内久美子説・・動物行動学者)
    人の世界も似た様なものかも知れません。私も男前でも無く、金儲けも下手な男で、他人事ではないかも知れませんが、80にもなれば詮索したとて時すでに遅し。
    江戸時代こんな川柳がありました。
    町内で知らぬは亭主ばかりなり
    亭主には孕んだ時のためにさせ
    亭主をば尻に他人は腹にのせ

    1. 色呆け爺さま
      コメントありがとうございました。
      小鳥のメスが浮気するのはそんな理由があったんですね。
      言われてみれば納得がいきます。
      それにしても ”遺伝子の良いオスは浮気のし放題” だなんて、
      どこにも格差はあるんですねぇ。
      そして江戸川柳、じつに面白いです。なんにしてもリアル。
      ”亭主には孕んだ時のためにさせ” という句は初めて目にしましたが、
      恐ろしいほどリアリスティック。恐れ入りました。
                          (半ボケじじィ)

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