大股びらきに冷水を、狸寝入りには爆竹を!

大股びらきに天誅

 この年(81歳)になると、たいていのコトには驚かない。
 この世とか人生に免疫ができちゃうのかねぇ。

 ところが先日(10/3)、某テレビのモーニングショーで偶然見た記録映像には、ド肝を抜かれた。いやあ正直、意表を突かれたねぇ。わしのちゃちな免疫力など、水びたしになってショボンとしてしまった。

 場所は、ロシアのサンクトペテルブルクの地下鉄車内だ。複数の車両で撮られているのだが、多くはあまり混んでない。自由に動けるくらいの混みぐあいだ。(理由はあとで分かる)

 手持ちカメラだろう、レンズをまず車内の座席へ向ける。
 写されているのは、まあ世界中どこでも見られる光景だ。さまざまな顔や格好をした老若男女が、6,7人掛けの長いすに座っている。もちろん人間だよ。ロシアだからといって熊が座っているわけじゃない。(熊が座ってたら、そりゃド肝を抜かれるけどね)

 その座席に座っている乗客のなかに、これまた世界中どこでも見られる人種がいる。他の乗客の迷惑もかえりみず、傍若無人に大股を開いて座っている奴。 大股びらき

 多くは若い男だ。女はさすがにいない。(いたら見ものだけど・・・なんて言ったらセクハラかな?)

 中には、開いた脚を両隣の座席へ半分ちかく侵入させて、実質上ひとりで3人分の席を占領しているのもいる。たとえ目の前に老人や妊婦が立っていてもだ。
 そういうのは人間の格好をしていても、教養が毛ほどもないケダモノ同然と言いたい。さっき熊は乗っていないと書いたが、訂正する。

 他の乗客にも問題はある。
 そういう、人間の範疇に入れたくない若者が座席にふんぞり返っていても、誰も注意しないことだ。胸のなかでは舌打ちしているだろうが、それを表に出す者はいない。それも万国共通。日本人も同じ穴のニンゲン。テレビの映像で見て顔をしかめたわしも、その場にいたらまちがいなく同じニンゲンだ。

 さて、ここからがこの記録映像の見せ場である。
 ふいにひとりの女が画面に入ってくる。若い女だ。それもけっこう美人。
 彼女はまっすぐに大股びらきの男へ近づくと、手に持っていたペットボトルをいきなり男の開いている股間の上で傾ける。ボトルの蓋は取ってあって、中の水がドクドクと流れ落ちる。たちまち大股はずぶ濡れになる。盛大におもらししたみたいに・・・。

大股びらきに天誅

 否も応もなく、とつぜん股間に水をぶっかけられた男たちの反応は、さまざまだ。
 ただし最初だけは共通している。いったい何が起こったのか理解できずにポカン状態。だがそれは一瞬だ。すぐにそれぞれの性格や行動様式にそって反応する。

 サッと手を出してペットボトルを撥ね退けようとする者。あるいは女の手首をつかんで水流をべつの方向へ向け、自分への被害を食い止めようとする者(運動神経発達タイプ)。

 あるいは怒りで顔を赤くして立ち上がるや、女の胸をドンと突く者(感情発達タイプ)。

「お前、何をしてるんだのだ!」と声を上げる者(声帯発達タイプ)。

 中には、最初のポカン反応から抜け出せず、呆然自失状態のまま、まじまじと女の顔を見上げている者もいる(頭の回転未発達タイプ)・・・等々。

 一方、攻撃をしかけた女のほうはどうか。
 股間に水をかけられた男たちは、先に述べたような肉体的反抗に出るまで数秒くらいかかる。
 女はその間にすばやく身をひるがえして、他の乗客のなかに紛れこんでしまう。車内があまり混んでない場合は、タイミングを計って行動を開始し、ドアが閉まる寸前にプラットホームへ出てしまう。

 印象的なのは、それら一連の行動をしているあいだ、彼女らは堂々としていることだ。まさに確信犯的だ。
 彼女らはうっぷん晴らしでこんなことをしているのではない。実はある目的をもったグループに属していて行動しているのだという。

 どこの国の電車にも、座席に大股をひらいて座り、他の乗客への迷惑を顧みない男たちが必ずいる。だがたいていは注意もされないまま見過ごされている。子供たちはそれを見て大きくなり、一部はやがて同じことをくり返す。この悪循環を断つには誰かが何かをすべきだ・・・。

 そういった志をもった若者たちが集まってグループをつくり、活動していると思われる。グループ内に男もいるのかどうかはテレビは報じなかったので分からないが、画面に出ていたのはとにかく女だけだ。
 これはわしの個人的な想像だが、もし男が水かけ係りをやると、本格的な喧嘩になって大怪我をする可能性も出てくる。他の乗客にも迷惑がかかる。それは避けたい。・・・そういう判断があるのではなかろうか。

 ともあれこうして撮影した実録映像を、ユーチューブにUPして世界に発信する。反響は想像以上に大きいという。

 日本の江戸時代末期に「天誅組」というグループが生まれた。歴史の教科書に出てくるのでご存知の方も多いと思うが、「天誅」とは「天に代わって罰を与える」という意味だ。
 日本の「天誅組」は、諸外国の圧力に弱腰になっている徳川幕府に、「天の罰」を与えようと立ち上がった尊王倒幕派の急進グループだった。
 ロシアのこの若者たちの取り組みは、ややスケールは小さいが現代の「天誅組」だとわしは思いたい。

 そういう若者がいるというのが面白い。大股びらきの股間に、いきなりペットボトルの水をぶっかける・・・というアイディアが意表をついている。それを動画に撮ってユーチューブにあげるという手法も、現代ならではで面白い。

 そこで老いぼれながらわしも考えた。
 電車やバスの乗客のなかには、大股びらきのみならず、目の前に高齢者や身体障害者や妊婦がいるのに、知らん顔してスマホをいじっていたり、狸寝入りをしている若者が必ずいる。日本では特にこの手が多い。
 そういう連中にも”天誅” を下してやると、面白いのではないか。
 
 たとえば狸寝入りをしている若者のひざの上に、小さな爆竹を置いて弾けさせる。
 ・・・というのはどうだろうか。弾けたときには仕掛け人は離れた所にいて、知らぬ顔をしていることもできるし・・・。

 もっといえば、爆竹に工夫をこらして、弾けたあとに紙片が残るようにする。
 そこにさまざまなメッセージを書いておく。
 たとえば「お目覚めのあとは席を譲ろう」とか、「人間として目を覚ませ!」とか・・・。
 
 いやあ、想像するだけでワクワクするなア。

   ————————————————
追記:
 この記事を書いたあと、念のためネットをチェックしてみたら、この動画は「やらせ」であるとか、やらせの黒幕はロシア政府であるとか、いろいろな言説が出ている。
 次回はそれらを読んでわしの感想を書いてみる。

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