イヤじゃなくても一度は「断る」のはどうして?

最初のセックス

 最近、アメリカから始まって各国へ広がっている「#MeToo(ミートゥー)」運動の盛り上がりに見られるように、女性に対する男性のセクハラ問題がクローズアップされている。日本も例外ではない。
 
 ま、わしにはあんまり関係のない話だけど、先ごろヒマにまかせてネット上を散歩していたら、コロナウイルスに混じってこんなニュース記事が目にとまった。

 記事のテーマは、「外国人が日本人に違和感を覚えること」。
 彼らが日本人に覚える違和感にはどのようなものがあるか・・・という質問を、日本での滞在経験の長い外国人に行って書かれた記事である。
 
 その中のひとつにセックスの問題があった。
 
 男女が付き合いを始めてやがて機が熟し、男が女をベッドに誘ったとする。
 そのとき日本の女は、その気があってもなくても、一度は誘いを拒否することが多いというのだ。
 
 あるアメリカ人男性が自身の体験を語っている。
 ベッドに誘ったら断られた。彼は女性の意思を尊重してベッドインを諦めたところ、かえって不満そうな顔をされたという。のみならず、せっかく盛り上がりかけていた関係がそれで一時冷えたらしい。
 
 実は女性のほうもその気になっていて、相手にもっと強く押して欲しかったらしい。そのことが後になって分かった。だが、そこがそのアメリカ人の男性には分からないところだという。イヤでないのなら、なぜ「YES」と言わないのか。わざわざ「NO」と言うのか・・・と。
 これは欧米人には不思議な対応としか思えないらしい。
 
 しかし日本人の男にはわかる。
 むかしから日本には「嫌よ嫌よも好きのうち」という俗言があるように、女性は一種の羞恥心から、あるいは尻軽な女と思われたくなくて、その気があっても最初の一度は拒否する・・・という心理がはたらく。日本人にはその心の動きがわかる。
 
 だがこのことに、日本でのセクハラ事情の一面があるのではないか・・・と前記のニュース記事を読んでわしは思った。
 
 こうした場面における女性の拒否が、「ほんとうに嫌」なのか、先に述べた「ポーズとしての嫌」なのか、男のぼんくら頭では見極めをつけにくい。
 いや、ぼんくらでなくても、取りちがえる可能性は高い。ケチな自尊心が、どの男性にも例外なくあるからだ。
 
 相手は誘いを拒否した。が、心から嫌がっているのではない、たてまえとして嫌がって見せているだけだ・・・と思う方が、男の自尊心は傷つかない。で、相手の心をきちんと確かめるよりも、自分につごうのいい判断を優先させる。
 その結果、女性が嫌がっているのを軽くみて、セクハラに至る・・・というケースはあんがい多いのではないだろうか。
 
 セクハラ問題に限らず、日本人は「YES」と「NO」をはっきり言わない。そのため、外国人とのあいだに行き違いやトラブルが生じることがある、とよく聞く。
 だが、そもそもはっきりYES・NOを言わないのは、相手への配慮の心が働くからで、日本人に特有の “心遣いという一面もあるんだけどねぇ。
 子供のころ家で猫を飼っていた。
 あるときその猫を胸に抱きあげて、イヤがって飛び降りようとするのに無理やり抱きしめていたら、頬を引っかかれた経験がわしにもある。
 
 その猫が今も生きていたら、「#MeToo!」のプラカードをわしの鼻先に突きつけたかもしれない。
 

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