熱い冷水を浴びせられた(上)

冷たいシャワー

 お気づきと思うが、このわしのブログには、同じ言葉がけっこうくり返えし出てくる。
 その一つが “この世は一寸先は闇”・・・だろう。

 月並みの親玉のような言葉で、それが分かっているから気後れはあるが、長年人間をやっていると、じっさいに何度もこの “闇” におデコにぶち当てて慌てる。で、自分の体験を書くことを基本にしているこのブログでは、どうしても度々出てくる。
 
 今回の記事のタイトル “冷水を浴びせられる” という言葉も、内容からいえば “一寸先は闇” の親戚みたいなものだ。

 それにしても “熱い(傍点)冷水” とは何か。
 
 酒飲みは何かというとすぐおチョコに手を出したがるように、わしは文章を書くとすぐ比喩を使いたがる。で、またかと思われるかもしれないが、このタイトルに関するかぎり、比喩ではない。文字どおり、熱い湯を浴びている最中に、突然冷水が出てきたのである。
 
 夏の盛りならまだいい。ところが今年は十年に一度とか言われる寒い冬だ。その厳寒期に熱くしてシャワーを浴びていたら、熱湯がとつぜん水に変わったのだから、跳び上がったのである。そりゃ跳び上がるよ。ついでに心臓が跳びはねて止まっていたら、一巻の終わりだった。
 
 あってはならないことである。そのあってはならないことが起きるのがこの世だ。だから “一寸先は闇”。
 
 ・・・といってもじつは、その理由は大騒ぎするほどのことではなかった。早く言えば単に給湯器が故障したのだった。

 故障はどんな機器にも起きるから、給湯器が故障してもフシギはないけれど、なにも寒い冬のさなかに、しかもわしが素っ裸で湯を浴びてる最中に、故障することはないだろう。

 それだけではない。これを機に台所のガスレンジも火がつかなくなった。
 ガスが来なくなったのである。フンダリケッタリという以外にない。寒空に冷水を浴びせただけでなく、オマンマまで取り上げるなんて!

 わが家には都市ガスはきていない。軽トラックでボンベが運ばれてくるLPガスを使っている。

 ともあれ契約しているLPガス屋に電話をして来てもらった。
 給湯器の故障を直してもらおうとしたのだが、想像もしてなかったことを言われた。
 これは故障ではない。何があったか分からないが、給湯器が異常を感知して安全装置が働き、ガスの供給が止まっただけだ、と。
 
 そう言って、わしを玄関先のガスメーターの所へ連れていき、ここの黒いボタンを押すと、その上のランプが点滅し始めて、数十秒待つと点滅が消えるから、そしたら安全装置は解除されて、ガスの供給は回復する・・・と教えた。
 
 ランプの点滅が消えたので台所へ走り、ガスレンジのスイッチをひねってみると、当たり前のように元気に火が点いた。拍子抜けがした。
 
 安全装置はありがたい。だが今回のように、地震があったわけでもなく、特べつ何もないのに突然働くのはやり過ぎではないか。有難迷惑も甚だしい。
 
 とはいうもの、問題がすぐに解決したのは有難かった。

 ところが有難がるのは早すぎたのである。
 ”この世の一寸先の闇” は、そんなにヤワではなかった。
 ここまでに述べたことは、じつはコトの始まりだったのである。
                   (続きの”闇”は次回で・・・)
 

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