2019年8月16日 / 最終更新日 : 2019年8月16日 Hanboke-jiji 未分類 芥川という名前 虫と文学は大っ嫌い。文字が並んでいるのを見ると、ムカデが自分の太股を這ってるのを目撃したように鳥肌が立つ。・・・と言った男がいた。 それを聞いたのは、わしが40歳前後の頃だったが、同じ年ごろの彼が、それまでに一篇の小 […]
2019年8月12日 / 最終更新日 : 2019年8月12日 Hanboke-jiji 未分類 親はつらいよ どこかで触れたと思うが、わしが子供だったころ、わが家はあまり豊かではなかった。 一家の中心だった祖母が老いて仕事を辞めたのとほぼ同時に、母も職を退いたので、飛ぶ鳥に矢が当たったかのように急落した。村中でも、どちらかと […]
2019年8月9日 / 最終更新日 : 2019年8月9日 Hanboke-jiji 未分類 父の大声「ひつこいひつこい」 わしの父親は、義理にもツイているとは言えない星の下に生まれた。 物心がつくかつかない頃に両親に死なれ、親戚筋とはいえ他人の家をたらい回しにされて育った。 勉強はできたらしいが、上の学校へ進むには養家への遠慮があり、 […]
2019年8月5日 / 最終更新日 : 2019年8月5日 Hanboke-jiji 未分類 わけ分かんない・・・ 義母が永眠して早や2ヵ月半がすぎた。 時間の経つのが速い、あっという間だねぇ、何してたかねぇ・・・なんて年寄りのヒマ話を夫婦でしていて、ひょいと2ヵ月半前に話がもどり、母親の臨終のときの話になった。 息を引き取った […]
2019年8月2日 / 最終更新日 : 2019年8月2日 Hanboke-jiji 未分類 小鳥も爺ィもよそ見をすれば・・・ 庭木に小鳥が来て餌を求め、枝から枝へ飛び移っている。 目の端にうごく影を感じて本から目をあげ、ぼんやりその姿を追うのは楽しい。 だがそういう平和な世界にも、一瞬にして死が差し込まれることもある。 それがこの世であ […]
2019年7月29日 / 最終更新日 : 2019年7月29日 Hanboke-jiji 未分類 空から降りてきた昔の恋人 ジトジト雨を降らせつづけていた灰色の空が、久しぶりに途切れて青空をみせた。 わしは窓をあけて、顔を外につきだした。なんとなく、梅雨の晴れ間の空気を吸いたかったのである。 と、まるでそれを待っていたかのように、湿気の […]
2019年7月26日 / 最終更新日 : 2019年7月27日 Hanboke-jiji 未分類 兄の中にひそんでいた伏兵 人間はめんどくさい。 ↑ これ、わしの口グセ。 「めんどくさい」をたびたび口にするようになったら、その人間は老化している証拠である・・・とその方面の専門家がテレビで言っていた。 そのとき自らを顧みて大いにうなずく […]
2019年7月22日 / 最終更新日 : 2019年7月22日 Hanboke-jiji 未分類 食器洗いにも魂をこめろ!・・・って? 前回の記事のなかで、夕食後の食器洗いはわしがやると書いたが、今回はその部分をちょっとクローズアップしてみる。 実をいうと、食後の食器洗いを担当したのは、今回が初めてじゃない。 10年ほど前にも、流しの洗いモノ一切を […]
2019年7月19日 / 最終更新日 : 2019年7月20日 Hanboke-jiji 未分類 わが愛しのエプロン このあいだの新聞の読者投稿欄に、こんな話を投稿した老女がいた。 嫁にきて間もないころ、いつもよれよれのエプロンをしている姑に、洒落たデザインのエプロンを、母の日のプレゼントに贈った。すると、 「これを着て目いっぱい働 […]
2019年7月15日 / 最終更新日 : 2019年7月15日 Hanboke-jiji 未分類 とことん自分中心主義者・人間 先日、午後のワイドショーをぼんやり見てたら、司会のMアナが派手なミスをやった。 この手のワイドショーでは、あらかじめスタッフ会議をして、放送順序などを細かく決めておくらしい。 その放送順序を、番組に名を冠してい […]