銀行は老人のゲームセンター

 先日、住所の変更手続きをしに銀行へ行った。

 だいぶ待たされた。
 こういうときに読むものはリュックの中に入っていたが、来るとちゅうカミさんとくだらないことで口喧嘩をしたので、本を読む気分ではなかった。椅子にすわって、辺りの様子をぼんやり眺めていた。
 
 「辺りの様子」といっても、見るのはほとんどは人間だ。目の前を行ったり来たりするさまざまな人間。
 わしは人間との付き合いはあまり好まないが、外から眺めてるのはわりあい好きなのだ。
 
 それで気づいたのだが、銀行にくるのは老人が多い。7,8割方は老人である。
 そのときがたまたまそうだった・・・という可能性もあるが、違う気もする。銀行の支店にわざわざ足を運んでやってくるのは、圧倒的に老人が多いように思う。
 なぜなのか、ヒマだから考えてみた。
 
 すぐ頭に浮かんだのは銀行のIT化だ。
 最近はどの業界でもそうだが、金融業界もIT化への変貌がいちじるしい。
 いちばん身近なのはATM(現金自動預け払い機)だけど、インターネット・バンキングも急速に普及している。自宅や職場でパソコンのキーを何度か打つだけで、ATMと同じことができてしまうのだからめっちゃラク。
 
 当然、若いひとはそっちへ流れる。
 しかし老人は、そっちへ流れたくてもそうはいかない。流れのなかにあるIT杭に足が引っかかって動けなくなるからだ。ヘタをすると機械オンチという藻草もからむ。で、最寄りの銀行へ足を運んだほうがはるかにラクだワやっぱり・・・ということになる。
 
 もう1つ、老人には時間がたっぷりある。
 窓口で待たされてもどうってことない。歯のない口を開けてボーとしていても、チコちゃんに叱られることもない。
 当人自身、そういうムダな時間を惜しいと思うどころか、若者がわけのわからない言葉を早口でしゃべり立てるテレビを家で見ているより、気がまぎれる。
 
 そのうえ多かれ少なかれ歩くから、適度の運動にもなる。
 とすればこれはもう “鬼に金棒”。
 ・・・という言葉をここで使うのはちょっと違う気もするが、ま、いいか、感じは分かってもらえると思う。
 
 要するに、銀行は老人のヒマつぶしと気晴らしに格好の場。
 ・・・というわけで、銀行にやってくる客は老人が多いという現象が現出するのである、とわしは推察したのである。(大した推察だワ!)
 

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