2019年8月26日 / 最終更新日 : 2019年8月26日 Hanboke-jiji 未分類 都会の女の子(下) 田舎の少年だったわしに、思いがけず、”夏休み限定” の都会育ちの女友だちができた。 そのいきさつを前回に書いた。今回はその続きだが、前回を読んでいないと今回書くことが意味不明になる可能性がある […]
2019年8月23日 / 最終更新日 : 2019年8月26日 Hanboke-jiji 未分類 都会の女の子(上) 前回、少年のころの夏の輝きの1ページを書いたが、今回も、もう一つ。 (前回はこちらから) わしの子ども時代の夏の思い出に、特別な色を添えたものがある。 “都 […]
2019年8月19日 / 最終更新日 : 2019年8月19日 Hanboke-jiji 未分類 夏の輝き 子供のころ、お盆(旧暦)が過ぎると世の中が少し暗くなった。 夏至からすでに2ヵ月近くが過ぎて、太陽が地球から遠のいたからではあるけれど、小学生にはそれ以上に大きな理由があった。 夏休みがあと10日ほどで終わって、ま […]
2019年8月16日 / 最終更新日 : 2019年8月16日 Hanboke-jiji 未分類 芥川という名前 虫と文学は大っ嫌い。文字が並んでいるのを見ると、ムカデが自分の太股を這ってるのを目撃したように鳥肌が立つ。・・・と言った男がいた。 それを聞いたのは、わしが40歳前後の頃だったが、同じ年ごろの彼が、それまでに一篇の小 […]
2019年8月12日 / 最終更新日 : 2019年8月12日 Hanboke-jiji 未分類 親はつらいよ どこかで触れたと思うが、わしが子供だったころ、わが家はあまり豊かではなかった。 一家の中心だった祖母が老いて仕事を辞めたのとほぼ同時に、母も職を退いたので、飛ぶ鳥に矢が当たったかのように急落した。村中でも、どちらかと […]
2019年8月9日 / 最終更新日 : 2019年8月9日 Hanboke-jiji 未分類 父の大声「ひつこいひつこい」 わしの父親は、義理にもツイているとは言えない星の下に生まれた。 物心がつくかつかない頃に両親に死なれ、親戚筋とはいえ他人の家をたらい回しにされて育った。 勉強はできたらしいが、上の学校へ進むには養家への遠慮があり、 […]
2019年8月5日 / 最終更新日 : 2019年8月5日 Hanboke-jiji 未分類 わけ分かんない・・・ 義母が永眠して早や2ヵ月半がすぎた。 時間の経つのが速い、あっという間だねぇ、何してたかねぇ・・・なんて年寄りのヒマ話を夫婦でしていて、ひょいと2ヵ月半前に話がもどり、母親の臨終のときの話になった。 息を引き取った […]
2019年8月2日 / 最終更新日 : 2019年8月2日 Hanboke-jiji 未分類 小鳥も爺ィもよそ見をすれば・・・ 庭木に小鳥が来て餌を求め、枝から枝へ飛び移っている。 目の端にうごく影を感じて本から目をあげ、ぼんやりその姿を追うのは楽しい。 だがそういう平和な世界にも、一瞬にして死が差し込まれることもある。 それがこの世であ […]
2019年7月29日 / 最終更新日 : 2019年7月29日 Hanboke-jiji 未分類 空から降りてきた昔の恋人 ジトジト雨を降らせつづけていた灰色の空が、久しぶりに途切れて青空をみせた。 わしは窓をあけて、顔を外につきだした。なんとなく、梅雨の晴れ間の空気を吸いたかったのである。 と、まるでそれを待っていたかのように、湿気の […]
2019年7月26日 / 最終更新日 : 2019年7月27日 Hanboke-jiji 未分類 兄の中にひそんでいた伏兵 人間はめんどくさい。 ↑ これ、わしの口グセ。 「めんどくさい」をたびたび口にするようになったら、その人間は老化している証拠である・・・とその方面の専門家がテレビで言っていた。 そのとき自らを顧みて大いにうなずく […]